万年筆のインキについて(1)

万年筆のインキについては現在大きく3つに分類できると考えます。

ひとつは前回述べたヨーロッパで発明されたインキと、アメリカで毛細管現象を考えて
作られたインキ、そして最近(1990年以降)の趣味としての色インキです。

ブルーブラック(BB)は永久不変なのですがその変化する性質上、どうしても
「カス」が出来てしまいます。これは万年筆にとってはやっかいな問題でした。

万年筆の中で「カス」が溜まってしまうとインクの安定した流れに支障が出たり、
構造上いろいろと問題を引き起こしてしまうのです。定期的(6ヶ月に1回くらい)
の掃除が必要でした。また、酸性で部品を傷めることも問題でした。

 # 現在はそのような問題はほぼ解消されています。ご安心してBBをお使い下さい。