日本での万年筆の成り立ち(2)

万年筆が輸入される前まで、日本には筆を携帯する「矢立」というものがありました。

万年筆が輸入されたときに日本の職人達はその延長線の上の「筆」として
万年筆を捉えていました。

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写真はいずれも弊社の昔の製品です。

軸が寸胴で長軸クリップ無しで当時の着物の帯に差せるよう携帯性を考えたものや、
着物の袖に入る短寸のものが作られたりしました。

筆を使い込んだ人に筆と同じように納得して貰うために、さらにそれを超えるために、
いかにバランスよく手にフィットさせるかを考えて軸のバランス、太さ、長さを
考え作られていたのです。